異例の正社員登用から始まった、彼女の愚痴の暴走
今振り返ると、職場の空気が大きく変わり始めたのは、彼女が正社員へ登用された頃だったように思います。
もちろん、正社員になること自体は悪いことではありません。
努力が認められた結果かもしれませんし、会社側にもさまざまな事情があったのでしょう。
しかし、その頃から私は少しずつ違和感を覚えるようになりました。
嘘の「生活苦」で勝ち取った正社員の座
彼女は周囲に対して、自身の経済状況が非常に苦しいことを繰り返し話していました。
「生活が大変」
「お金がない」
「このままではやっていけない」
そんな話を聞く機会は少なくありませんでした。
私は当時、その言葉をそのまま受け止めていました。
実際に困っているのだろうと思っていたからです。
ところが後になって、彼女の話と実際の生活状況には説明のつかない部分がいくつもあることに気づきます。
もちろん他人の家計事情を正確に知ることはできません。
そのため断定するつもりはありませんが、少なくとも私が聞いていた話と周囲への説明には大きな隔たりがありました。
その頃から私は、
「もしかすると、話をそのまま信じない方がいいのかもしれない」
と思うようになりました。
研修への不満と会社批判、社員旅行での不自然な行動
正社員登用後、彼女の話題は次第に職場への不満が中心になっていきました。
研修についての不満。
会社の方針への批判。
上司への愚痴。
最初は誰にでもある職場の悩みだと思っていました。
しかし時間が経つにつれ、その量は増えていきます。
特に印象に残っているのは、社員旅行の時のことです。
周囲から見れば楽しいイベントのはずでしたが、彼女はその場でも不満や批判を口にしていました。
もちろん職場に対して不満を持つこと自体は自然なことです。
ただ、私には少し不思議でした。
なぜなら彼女は不満を強く語る一方で、当事者の前ではそれを見せることがほとんどなかったからです。
この頃から私は、
「本当に問題を解決したいのだろうか」
それとも
「誰かに聞いてもらうこと自体が目的なのだろうか」
と考えるようになりました。
そして後になって思えば、この時期が長い職場トラブルの始まりだったのかもしれません。
2時間の話し合いの決裂。「悪口をやめて」が逆上を招く
違和感を抱えながらも、私はできる限り穏便に関係を続けようとしていました。
職場は毎日顔を合わせる場所です。
一時的な感情で関係を悪化させてしまえば、お互いに働きづらくなることは目に見えていました。
だからこそ私は、彼女を避けたり無視したりするのではなく、一度しっかり話し合うべきだと考えました。
「悪口はよくない」vs「私は共有したかっただけ」
話し合いのきっかけは、度重なる愚痴や悪口でした。
私は彼女の話を長い間聞いてきました。
最初は相談だと思っていましたし、職場で不満を抱えること自体は珍しいことではありません。
しかし次第に、その内容は特定の人物への批判や不満が中心になっていきました。
そして何より、聞いている私自身が疲弊していました。
そこで私は、自分の考えを率直に伝えることにしました。
職場で特定の人の悪口を言い続けることはよくないと思うこと。
聞いている側にも負担があること。
そして、そうした空気は仕事にも少なからず影響を与えること。
決して彼女を責めたいわけではありませんでした。
むしろ関係を改善したいという気持ちの方が強かったと思います。
しかし、私の言葉は彼女にはまったく違う形で伝わったようでした。
彼女は強い口調で反論しました。
「私はただ、あなたと共有したかっただけ」
「話を聞いてほしかっただけ」
と。
さらに、
「この会社に来てから自分の性格が悪くなった」
「だから会社にも原因がある」
という趣旨の話も繰り返し口にしていました。
もちろん、職場環境が人に与える影響はあります。
私自身も当時はストレスを感じていました。
ただ、その時の私は、
「だからといって他人への悪口が正当化されるわけではない」
と考えていました。
一方で彼女は、
「つらい状況だからこそ気持ちを吐き出していた」
という認識だったように思います。
どちらが正しいかというより、物事の捉え方そのものが違っていたのかもしれません。
2時間の話し合いで感じた、埋まらない価値観の差
違和感を抱えながらも、私はできるだけ穏便に関係を続けようとしていました。
職場は毎日顔を合わせる場所です。
感情的にぶつかったり、一方的に距離を置いたりすれば、今後の業務にも支障が出るかもしれません。
だからこそ私は、一度きちんと話し合う必要があると考えました。
それまでにも何度となく周囲への不満や愚痴を聞いてきましたが、その頃にはすでに限界を感じていました。
仕事中の会話の多くが誰かへの批判や悪口になっており、聞いている私自身も疲弊していたからです。
私は彼女を責めるつもりはありませんでした。
ただ、このままではお互いにとって良くないと思っていました。
そのため時間を取ってもらい、2人で話し合うことにしたのです。
私はまず、自分が感じていたことをできるだけ冷静に伝えました。
職場で特定の人の悪口を言い続けることは良くないと思うこと。
聞いている側にも負担があること。
そして、そうした話が増えることで職場全体の雰囲気にも影響が出る可能性があること。
決して人格を否定したかったわけではありません。
あくまでも「今後も一緒に働くために改善できないだろうか」という気持ちからの話でした。
しかし、私の考えは彼女にはまったく違うものとして受け取られたようでした。
彼女はすぐに反論しました。
「私はただ共有したかっただけです」
「誰かに聞いてほしかっただけなんです」
というのが彼女の主張でした。
さらに私が
「そんなことを続けていたら、あなたが噂話を流す張本人だと思われてしまうよ」
と注意すると、彼女は信じられない言葉を返してきたのです。

「この話はみんなに言っているわけじゃない。
あなただから言ってるんだから、噂が広がるわけない」
彼女にとっては悪口や噂話を流しているという罪悪感は一切なく、
「信頼しているあなたにだけ、特別な話を共有している」という歪んだ正当化をしていたのでした。
ですが私には、その説明がどうしても理解できませんでした。
なぜなら、その内容には明らかに特定の人物を否定する言葉が含まれていたからです。
私は、
「共有と悪口は同じではないと思う」
「本人のいない場所で否定的な話を続けるのは問題があると思う」
と伝えました。
ところが彼女の主張はさらに続きました。
印象に残っているのが、
「私はこの会社に来てから性格が悪くなったんです」
という言葉です。
そして、
「だから会社にも原因があると思います」
とも話していました。
もちろん、職場環境が人に与える影響はあります。
私自身も当時はストレスを抱えていましたし、働きづらさを感じる場面もありました。
ただ、その時の私には、
「環境が原因だから仕方ない」
という考え方には納得できませんでした。
どんな理由があったとしても、他人を傷つける言葉が正当化されるわけではないと思っていたからです。
一方で彼女は、自分の苦しさや不満を理解してほしいという気持ちが強かったように見えました。
私が問題だと思っている部分と、彼女が問題だと思っている部分は、最初から噛み合っていなかったのかもしれません。
話し合いは予想以上に長引きました。
気づけば2時間近くが経過していました。
私は何度も、
「悪口を言わないようにしてほしい」
という趣旨の話をしました。
彼女は何度も、
「共有したかっただけ」
という説明を繰り返しました。
同じ話題を何度も行き来しながら、お互いが自分の考えを説明し続けました。
しかし最後まで平行線でした。
話し合いを始める前の私は、きちんと向き合って話せば理解し合えるかもしれないと思っていました。
ですが、その日の話し合いが終わった時に感じたのは理解ではなく、価値観の大きな隔たりでした。
何が悪口なのか。
どこまでが共有なのか。
職場で守るべき一線はどこにあるのか。
私たちは根本的な部分でまったく違う考え方をしていたのです。
そして今振り返ると、この2時間の話し合いが、その後に起こる職場トラブルの大きな転機だったように思います。
衝突後、少しずつ変わり始めた職場の空気
話し合いが終わった直後、表面上はこれまで通り仕事が続いていました。
しかし私には、それまでとは何かが変わったように感じられました。
以前なら私に向けられていた愚痴や相談は減り、その代わりに周囲との関わり方に微妙な変化が見え始めたのです。
当時の私は、その変化を深く考えていませんでした。
ただ、「話し合いでお互いの考えが伝わらなかったのだろう」と受け止めていました。
しかし後になって振り返ると、あの頃から少しずつ別の動きが始まっていたように思います。
それが、私自身も予想していなかった方向へ発展していくことになるのでした。
業務妨害への正当な注意が、まさかのパワハラ加害者扱いに
2時間に及ぶ話し合いの後、私たちの関係は以前のようには戻りませんでした。
表面上は同じ職場で働き続けていましたが、どこか張り詰めた空気が流れていたように思います。
私はこれ以上関係を悪化させたくありませんでした。
そのため、必要以上に踏み込んだ会話を避け、できるだけ仕事に集中するようにしていました。
しかし、話し合いが終わってからしばらくすると、気になる出来事が続くようになります。
私にだけ続いた、小さな違和感
最初は些細なことでした。
共有で使う備品が、本来の場所に戻されていない。
次の作業に必要な準備がされていない。
引き継ぎが必要な内容が伝わっていない。
職場では誰にでもミスはあります。
そのため当初の私は、単なるうっかりだろうと思っていました。
ですが、同じようなことが何度も続くうちに違和感を覚えるようになります。
特に気になったのは、それらの影響を受けるのが私である場合が多かったことです。
偶然なのかもしれません。
私の思い込みだった可能性もあります。
ただ、当時の私は少しずつ仕事のしづらさを感じ始めていました。
業務上の小さな負担が積み重なり、本来必要のない確認や後始末に時間を取られることが増えていったのです。
話が噛み合わない状態が続いた
私は何度か、その都度冷静に確認をしました。
「これは誰が片付ける予定だったのか」
「この作業はなぜ飛ばされていたのか」
責めるつもりではなく、業務を円滑に進めるための確認でした。
ところが、その度に話が本題からずれていくことがありました。
作業の話をしているはずなのに、いつの間にか別の話題になっている。
事実確認をしたいだけなのに、気持ちの話になっている。
そんな場面が増えていったのです。
私は次第に強いストレスを感じるようになりました。
問題を解決したいのに、問題そのものについて話ができない。
そんな感覚でした。
話をすり替える彼女に、限界がきて伝えた正論
ある時、私はこれ以上曖昧なままにしてはいけないと思いました。
職場は友人関係ではありません。
仕事を進めるためには、やるべきことをやり、必要な情報を共有する必要があります。
だからこそ私は、
「業務に関わることはきちんとしてほしい」
「個人の感情とは切り離して考えてほしい」
という趣旨の話をしました。
今振り返っても、私は特別強い言葉を使ったつもりはありません。
ただ、それまで溜まっていた不満や疲労があったことは事実です。
そのため、以前より厳しい口調になっていた可能性はあります。
それでも私としては、あくまでも業務上の問題について話している認識でした。
職場で働く以上、避けて通れない内容だと思っていたからです。
しかし、彼女の受け止め方は違っていたようでした。
終業後、彼女が総務の担当者と消えていった理由
実は、この話し合いは元々、中立な立場で話を聞いてくれる職場の先輩を交えて3人で話す予定でした。しかし、そのとき先輩がちょうど急な仕事で取り込み中になってしまい、結果的に私たちは2人きりで話すことになってしまったのです。
案の定、話はまとまらずに激しく揉めることになってしまいました。
そして、その日の終業後のことです。私は、彼女が総務の担当者と一緒に連れ立って部署を出ていく姿を、この目でハッキリと目撃しました。
その瞬間、私の頭の中にはいくつもの疑問と不穏な予感がよぎりました。
「私とのケンカのことを相談しに行ったの…?」
「でも、先に仕事に支障をきたすような嫌がらせをしてきたのは彼女の方なのに?」
「私はただ、彼女が毎日流す周囲の悪口を咎めただけなのに?」
自分の非を認めず、すぐに上の人間に駆け込む彼女の姿を見て、何とも言えないモヤモヤを感じていました。しかし私はまだ、この時点では本当の恐怖を知りませんでした。
まさか彼女が総務の部屋で「実はいじめられている」という大嘘のストーリーを涙ながらに語り、自分が「パワハラ加害者」に仕立て上げられることになるとは、夢にも思っていなかったのです。
彼女の休職。しかし、そこから「真実」が動き出す
「一方的に怒られた」――彼女が総務に仕立て上げた嘘のパワハラストーリー
結局、その日を境に彼女は職場へ来なくなり、そのまま突然の「休職」に入ってしまいました。
当時の私は、なぜ彼女が急に休んだのか、総務の部屋で何が起きていたのか、その真相を全く知りませんでした。ただ、2人きりの張り詰めた空間から解放されたことだけは事実でした。
状況が大きく動き出したのは、彼女が不在の期間のことです。
彼女が休職したことで、私は職場にいる他の同僚や先輩たちと直接関わる機会が逆に増えていきました。そんなある日、中立な立場で話を聞いてくれていた先輩(※実際のMさん)と2人でじっくり話す機会があったのです。
そこで先輩の口から明かされた彼女の休職理由は、私の想像を絶するものでした。
「実は彼女、総務に『〇〇さん(私)から、仕事の注意や私的なことをいつも一方的に怒られている』って訴えてたんだよ。自分はパワハラに遭っていて、怖くて言い返せないから、もう同じ空間で働くことができないって、涙ながらに話していたらしいよ……」
先輩からその真実を聞かされた瞬間、私は頭を殴られたような衝撃と、言葉にならない激しい怒りに震えました。
実際には、彼女が周囲への悪口を毎日私に強制し、私の使う道具をわざと放置するなどの業務妨害(嫌がらせ)をしてきたからこそ、私は「仕事に支障が出るのはやめてほしい」と正当な注意をしただけです。
しかし彼女が裏で仕立て上げていたストーリーの中では、すべての事実が綺麗に逆転し、自分は「一方的に怯える被害者」、私は「恐ろしいパワハラ加害者」になっていたのです。
自分の非を隠し、悲劇のヒロインを演じるためなら、平気で他人の人生や名誉を泥塗るような嘘を会社に吹き込む。その徹底した演技の恐ろしさに、私は強い人間不信と不気味さを覚えずにはいられませんでした。
もうこんな理不尽な会社や大嘘つきの同僚のために、自分の大切な心と時間をすり減らす必要は1ミリもありません。
次の日の朝から「あの人の顔」を二度と見ることなく、女性専用のプロの手で今すぐ会社ときれいさっぱり縁を切るための安全な逃げ道は、いつでもあなたの味方として用意されていますよ。



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