失業保険をもらいながらの仕事探し│焦るほど、自分に自信がなくなっていった

メンタル回復・セルフケア

失業保険を受給している間も、生活は待ってくれません。

国民年金や健康保険料。

家賃や光熱費、食費。

子どもがいれば、学校に必要なものや日々の生活費もかかります。

「自分らしい働き方をしたい」

そう思う一方で、

「でも、いつまでも無職ではいられない」

という焦りも、少しずつ大きくなっていきました。

私は、できるだけ人との関わりが少ない仕事を希望していました。

前の職場で人間関係に傷ついた経験があったからです。

だから、次の仕事では同じことを繰り返したくない。

できれば、一人でコツコツできる仕事がいい。

そう思って、焦らず探すことにしていました。

でも、失業保険の受給日数が一日、一日と減っていくにつれて、心の中には別の焦りが生まれてきました。

「本当に、このままで大丈夫なのかな」

そんな気持ちです。

ハローワークでの職業相談が、だんだん苦しくなっていった

alt="相談窓口にて女性の相談員と対面で話す女性をイメージする画像"

失業保険を受給するためには、原則として次回の認定日までに求職活動実績を作る必要があります。

私はハローワークで、いつも同じ相談員さんに職業相談をしていました。

その方は決して悪い人ではありません。

むしろ、親身になってくれていたと思います。

ただ、受給日数が減っていくにつれて、

「この仕事はすぐ埋まるもんねぇ」

「なかなかその条件はないねぇ。でももうすぐ終わる(失業保険)もんねぇ…」

と、相談員さんのほうが私より焦っているように感じることがありました。

困っているというより、

「私が困らせているのかな……」

という感覚です。

前職で何があったのか、すべてを詳しく話したわけではありません。

ただ、

「人間関係で少し傷ついたので、できれば人との関わりが少ない仕事がしたい」

ということは伝えていました。

すると、あるとき、

「そんなに人付き合いが苦手そうには見えないから、もったいないね」

「どこにでも嫌な人はいるよ。みんなそうだよ。」

という言葉をかけられました。

きっと、相談員さんに悪気はなかったと思います。

でも、そのときの私は、その言葉を素直に受け取ることができませんでした。

まるで、

「あなたが気にしすぎなんじゃない?」

「世の中の人は嫌な人がいても我慢して働いているよ」

と言われているような気持ちになってしまったのです。

今振り返ると、あの頃の私はかなり疲れていたのだと思います。

普段なら何とも思わない言葉が、必要以上に胸に刺さる。

そんなときは、自分の受け取り方だけを責めるのではなく、

「今の私は、かなり疲れているのかもしれない」

と考えるようにしていました。

だから、気分を変えるために別のハローワークへ行ってみたこともあります。

ところが、それはそれで疲れました。

初対面の人に、また一から自分の希望を説明する。

また前職のことを話す。

また「どんな仕事がしたいですか?」と聞かれる。

なんだか何度も同じことを話すと、事実なのに自分が卑屈なことを言っているような気がしてきてしまって、人と話すこと自体に疲れてしまって、結局いつもの相談員さんのところへ戻ってしまう。

そんな小さな悪循環にも陥っていました。

「これなら働けるかも」と思える求人を見つけた日

alt="空白の履歴書と封筒、ペンの画像"

そんなある日、求人を見ていて、

「これ、ちょっといいかもしれない」

と、久しぶりにピンとくる仕事を見つけました。

人とずっと接する仕事ではなく、比較的一人で進められる仕事。

勤務日数も、時給も、自分の希望に近い。

しかも求人には、

「経験・知識・技能等 不問」

「未経験の方も安心してご応募ください」

という言葉がありました。

「これなら私でもできるかもしれない」

そう思えたことが、何より嬉しかったです。

そのときは、いつもとは別のハローワークで相談していました。

担当してくれた相談員さんも、

「頑張り屋さんな女性です、とお伝えしておきましたよ」

と声をかけてくれました。

その言葉が、当時の私にはすごく嬉しかった。

さらに求人先の方から、

「40代?若いですね!」

と言っていただきました。

40代になってから仕事探しをしていると、年齢がどうしても気になります。

だから、

「この業界では、まだまだ元気な年代なんだ」

と思えて、少しだけ自信を取り戻しました。

家に帰ってから、張り切って履歴書を書きました。

久しぶりに、

「今度こそ!」

という気持ちになっていました。

ところが。

結果は、面接まで進むことなく不採用でした。

電話で伝えられた理由は、

「このお仕事は他に2人応募されているので、今回は見送らせていただきます」

というものでした。

最初は、

「そうか。先に応募した人がいたんだ」

と、自分を納得させました。

でも、その後もその求人が職安のホームページに掲載されているのを見てしまいました。

すると、だんだん違う考えが浮かんできます。

「本当は私だから断られたんじゃないの?」

「履歴書を見て、経歴が気になったのかな」

「会社都合で退職したことを、何か問題のある人だと思われたのかな」

答えなんて分かりません。

それなのに、頭の中ではどんどん理由を作ってしまいました。

一つの不採用が、

「この仕事に落ちた」

ではなく、

「私はどこへ行っても必要とされない」

という話にまで膨らんでいったのです。

alt="割れた砂時計と中身の砂がこぼれている画像。砂の中には壊れかけたハート型の砂の塊もある"

たった一件の不採用が、なぜか「私の人生すべての全否定」に化けていく恐怖

仕事を一つ断られただけなのに。

気づけば私は、仕事とは関係のないことまで考え始めていました。

「こんな簡単そうな仕事にも受からない母親って、恥ずかしいのかな」

「妻としても、ちゃんとしていないのかな」

そして、前の職場のことまで思い出してしまいます。

「もしかして、あの会社で私が信じてもらえなかったのも、私自身に原因があったのかな」

「自分では気づいていないだけで、私は周りから嫌な人間と感じられる何かがあるのかな」

そこまで考えてしまうと、もう止まりません。

道を歩いているだけでも、

「今、誰かに嫌な人だと思われているんじゃないか」

ぼーっとしているだけでも、

「性格が悪そうな顔に見えているんじゃないか」

そんなふうに、自分の存在そのものを疑い始めてしまいました。

そして、

「もう誰からも見られたくない」

「何も考えたくない」

「いなくなりたい」

そんな気持ちまで出てきました。

ここまで来ると、もう「仕事探しがうまくいかない」という問題だけではありません。

一つの不採用をきっかけに、自分自身の価値まで否定されたような気持ちになっていたのだと思います。

でも、今振り返ってみると、これは「私に価値がなかった」という話ではありません。

仕事探しが思うように進まないこと。

前の職場で傷ついたこと。

失業保険の受給期間が減っていく焦り。

生活への不安。

それらが全部重なって、心の余裕がなくなっていただけなのだと思います。

心が限界になったときは、「人生」ではなく「目の前の一つ」に戻る

当時、気持ちが底まで落ちてしまったとき、私が意識していたことがあります。

それは、

「人生をどうするか」まで考えないこと。

です。

そんな余裕がないときに、

「これからどんな仕事をする?」

「将来どうやって生活する?」

「私はこの先どうなる?」

なんて考え始めたら、余計に苦しくなります。

だから、

「じゃあ、今日は何をする?」

まで小さくしてみる。

「明日の準備をしよう」

「洗濯物をたたもう」

「子どものことを確認しよう」

「お茶を飲もう」

そんなことでいい。

私自身、気持ちが「もう全部終わりにしたい」というところまで落ちたときにも、

「……でも、あれはどうしよう」

「これは大丈夫かな」

と、ふと別のことが頭に浮かぶことがありました。

そのときは、その小さなことに全力で意識を向ける。

今思えば、それは私にとって、自分を現実へ引き戻すための小さな手がかりだったのだと思います。

もし今、同じように心が暗闇へ引っ張られている人がいるなら、

「前向きにならなきゃ」

と無理をしなくてもいいと思います。

前向きになれない日は、後ろ向きのままでもいい。

ただ、今日一日を終える。

それだけでも十分です。

それでも、私は「自分の力で幸せになる方法」を探したい

あの職場で人間関係に悩んでから、もう1年が経ちました。

そして、会社を去ってからは半年。

時間が経ったからといって、すべての感情が消えるわけではありません。

今でもふとした瞬間に涙が出ることがあります。

「あのとき、もっと違う対応ができたんじゃないか」

「こうすれば何か違ったかもしれない」

そんなことを考える日もあります。

でも、以前とは一つだけ違います。

私はもう、

「一度傷ついたから、この先もずっと不幸」

とは思わなくなりました。

仕事に落ちることもある。

自分を否定されたように感じる日もある。

何もしたくない日もある。

それでも、それは私の人生全部を決める出来事ではありません。

一つの求人に落ちたからといって、私の価値が下がったわけではない。

一つの職場でうまくいかなかったからといって、すべての職場でうまくいかないわけでもない。

そして、前の職場で起きたことがあったからといって、

「私が悪い人間だった」

と決めつける必要もない。

そうやって、一つずつ自分の中の思い込みをほどいていくことも、退職後の再スタートの一部なのだと思います。

もし今、仕事が決まらなくて焦っている人がいたら。

不採用のメールや電話を見るたびに、自信がなくなっている人がいたら。

どうか、その一件だけで自分の価値を決めないでください。

そして、今すぐ元気になれなくても大丈夫です。

背中を丸めたままでもいい。

たくさん息を吸って、ゆっくり吐いてみる。

温かい飲み物を一口飲む。

今日は何もできなかったと思う日でも、

「私は今日を生きた」

それだけは、ちゃんと自分に認めてあげてほしいです。

疲れた自分に気づいてあげること。

そして、少しだけ優しくしてあげること。

それは甘えではなく、もう一度立ち上がるための準備なのだと思います。

私もまだ、途中です。

それでも私は、自分の力で幸せになる方法を探すことを、もうやめたくありません。

ゆっくりでもいい。

立ち止まってもいい。

また一歩進めばいい。

同じように今、暗闇に吸い込まれそうになっているあなたも、今日はどうか、自分を責めることだけは少しお休みしてくださいね。

🌿自分のお気に入りの香りに包まれてゆっくり過ごすと、いつの間にか浅くなっていた呼吸に気付いて深く深呼吸できて癒されるので、お香もおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました